私の名前はL.K.フロッグ。ここ「小江戸、川越」で人類の調査を継続している。

リンクス川越事業所。ここは障害福祉事業所、様々な人の「働く」をサポートしている。

オープニング

 1月の冷たい風が新河岸を通り抜けて行く。オフィスには陰りが差し込んで、私、L・K・フロッグは、いつもの煙草の煙に包まれながら、障害福祉事業所の広報、人類調査の隠れ蓑としての役割に身を投じていた。
 
この施設では、利用者たちが個々のスキルを伸ばし、充実した生活を送るため様々な作業が行われている。手仕事、アートプロジェクト、そして技術トレーニング。彼らの日常は、ただならぬ魅力に満ちている。

 雨の匂いが辺りに漂う、ミシンの音が響くアトリエ。彼らが手がけるのは、繊細で美しい布地を使ったアートなのだ。ミシンの針が、まるで糸で描くように、様々な模様を織りなしていく。

ミシンを見るカエル

 まず最初に、私が目にしたのは、一つの生地に刻まれたストーリーだった。みんなそれぞれの経験や思い出を、針と糸を駆使して表現している。彼らの手で生み出された布地は、ただの織物以上のものとなっている。
 
そして、そこに立つのはミシンの達人たち。彼らは機械の響きを自分たちの音楽に変え、布地を見事な作品へと昇華させていく。
 ミシン作業は、ただの製品作りではなく、心の中から湧き上がる情熱が込められている。
 この作業の背後には、コミュニケーションと協力が欠かせない。彼らはお互いにアイディアを出し合い、共に作品を創り上げていく。ボードゲームで鍛えた協力のスキルが、ここで花開いている。

ボードゲームとLKフロッグ 午後のリンクス、こちらでは別のプログラムが進行中だ。ボードゲームを使った訓練だ。
 これはコミュニケーション能力や戦略的思考を高めるためのもので、真剣な表情でゲームの駒を動かす姿はまさに探偵が事件に取り組むかのようだ。
 ボードゲームの訓練は楽しみながらも、日常生活において重要なスキルを身につけることができる。
 勝者になることよりも、協力してゲームに臨むことで仲間との結束を強め、それがまた社会での活動において大いに役立つのだという。

 これらの活動は、利用者たちが新たなスキルを発見し、人生の意味を見つける一助となっているだろうか、”Who knows?"。

 
 月の光が私のキーボードを打ち込む手元を照らし、私はあたりが暗くなってい
エンディングることに気付いた。煙草を灰皿に押し当て、私はリンクスを後にした。
 新河岸の路地を新しい年の風が吹き抜ける。風に運ばれて来る気配は2月のそれだった。

to be continued.....

※この物語はフィクションです。実在の人物や団体とは関係ありません。